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赤羽根医院ブログ

便潜血検査(大腸がん検診)と大腸内視鏡検査・大腸ポリープ

2020.06.06

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4月になりました。会社や自治体などの健康診断が本来ならば始まる時期なのですが2020年はコロナウイルス騒ぎのあおりを受け、延期となっている企業も多いと聞きます。また、2020年の江東区の自治体検診は9月に延期となってしまっています。さて、今回はその検診の話です。皆さんは便の検査をやった事がありますか?下痢や飲食店の雇用時に行う便の検査(細菌培養の検査)もありますが、今回は大腸がんの検診のために行う検査(便潜血検査)の話です。

便潜血検査ってどういう検査?

便潜血検査は便の中に混じるごく少量の血液を検出する検査です。腸の中で炎症が起こったり癌ができたりするとわずかですが腸の中で血が出ます。この少量の血液をとらえる検査が便潜血検査です。患者さんが行う事は便を取るだけなのでさほど難しくなく、特に痛みもありません。とても単純な検査に思えますが、進行大腸がん(手術が必要な大腸がん)の方は9割がこの検査で陽性となります。簡単に行える検査のため、自治体検診や人間ドックでも広く行える検査となっています。
ただ、簡単な検査であるだけに限界もあり、進行大腸がんが存在していても、約1割の方は便潜血陰性となってしまうことがわかっています。さらに早期大腸がんの場合には、約半数の方が便潜血陰性になってしまうのです。また、逆に痔などによる出血があって、大腸に病気がなくても便潜血検査が陽性となってしまう場合もあります。
このため、便潜血検査が陽性になった=大腸がん というわけではなく、便潜血検査が陽性になったら大腸内視鏡検査などを行って大腸がんがないかどうかを調べる必要があります。実際には便潜血陽性の方に大腸がんがある確率は2-3%程度です。
このように大まかに大腸がんの患者さんをひっかける検査ですので、「便潜血陽性が陽性になったけれど、もう1回検査して陰性だったから大丈夫です。」などといわれる方がたまにいますが、これは全く意味がありません。一度でも便潜血検査が陽性になった場合は大腸の内視鏡検査を行う必要があります。


このような容器で便を取るだけで検査ができます。
大腸内視鏡検査に比べるとだいぶ簡単です。

便潜血陰性だから大丈夫?

便潜血検査はとても簡単で良い検査ではありますが、結論からいうと、便潜血が陰性だからといって、大腸がんがないとは言えません。
大腸がんがある場合に正しく診断される確率(感度といいます)から考えると、進行大腸がんが存在していても、約1割の方は便潜血陰性となってしまうことがわかっています。(感度9割)、さらに早期大腸がんにいたっては、約半数の方が便潜血陰性になってしまうのです。(感度5割)また、逆に痔などによる出血があって、大腸に病気がなくても便潜血検査が陽性となってしまう場合もあります。便潜血が陰性だからと言って、自分に大腸がんがないということにはならないのです。
では、なぜ検診では便潜血の検査を行うのでしょうか?これは、便潜血が検査として簡便だからということにつきます。
本来、大腸がんを心配するなら、大腸内視鏡検査をするのが一番正確ではあるのですが、内視鏡検査を行うためには食事を止めて下剤を飲ませないといけないし、大腸内視鏡検査を行う事のできる医師を探さなければなりません。このため、検診で全員に大腸カメラはちょっと大変だということで、簡便な便潜血をしましょうということになっています。

実際に進行大腸がんの9割の方は便潜血が陽性になるので、検診で便潜血をうけることに大きな意味があるのは間違いありません。
しかし、便潜血陰性だけでは、大腸がんがないとは言いきれません。

便潜血検査陰性でも注意が必要な人は?

とくに便潜血陰性でも注意したほうがいい方は、大腸がんのリスクが高いと考えられる方です。大きなポイントの一つは年齢と遺伝です。大腸がんは、50歳代から高齢になるほど起こりやすくなることがわかっています。
また血のつながった家族に大腸がんの方がいる場合、そうでない人に比べて2-3倍も大腸がんになる確率が上がるといわれています。
若くて家族にも大腸がんの人もいないから大丈夫かというと、稀ではあるのですが、20-30代で大腸がんになった方も経験していますので、絶対に大丈夫とは言えません。(ただし、確率はかなり低いです)このため、気になる症状がある方には検査をお勧めすることにはしています。


大腸がんにより大腸が狭くなってしまうと便秘や下痢、腹部がはるなどの症状が起こります

大腸ポリープと大腸がん

大腸内視鏡検査を行った結果、「大腸がん」はないけれど「大腸ポリープ」があったという方が多くいます。実際に大腸ポリープは便潜血陽性で内視鏡検査を行った方の4人に1人程度で見つかるとされています。大腸ポリープは大腸がんの原因となるものです。正常な細胞が増殖するときに遺伝子のコピーミスが起きるとポリープが発生し、そこからさらにコピーミスが発生すると癌ができるといわれています。

このようなポリープの中から大腸がんができてくる

大腸内視鏡検査を行えば大腸がん(の多く)は予防できる

このため、当院では気になる症状がある方については一度は大腸検査を受けることをお勧めしています。大腸内視鏡でポリープもまったくない正常の大腸だった場合は、1回内視鏡検査をしておけば頻繁に内視鏡検査をする必要はないからです。
逆にポリープがある場合はこれを切除することによって大腸がんが発生することを防ぐことができますし、同時にポリープがあるという事は「大腸がんのリスクが高い」という事にもなるので定期的な内視鏡検査を行う事によって大腸がんを予防することができます。

つまり、「一度は大腸内視鏡検査を受けてみる」ことが、いま増えつつある大腸がんについての安心につながると考えられます。
当院では、検査を受けていただく以上、検査が楽に受けられるということがとても重要と考えており、できるだけ安楽に検査を行えるよう心掛けております。

大腸がんが心配だけど、内視鏡検査受けるのも大変・・・と迷っている方は、かかりつけの先生やお近くで大腸内視鏡を行っているクリニックなどにご相談ください。

当院での大腸内視鏡検査の詳細や流れについてはこちらの記事をお読みください。

2020年6月6日追記、更新
(2020年の新型コロナウイルスが流行している現在においても大腸内視鏡検査の有効性については変わりがないと考えておりますが、コロナウイルスの流行している現状を考慮して無症状の方に対しての大腸内視鏡検査はお勧めしておりません。(コロナウイルスは糞便中にも移行するとされています)ただし、お尻からの出血や血便、お腹がはる、下痢や便秘が続くなどの方には検査をお勧めします。当院では感染予防対策なども行いながら内視鏡検査を行っています。)

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