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おしりの手術は痛い?手術後の注意点は?

2025.08.07

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おしりの手術というと「痛い」「つらい」というイメージが先行する方は多いかと思います。確かに、手術中はともかく、手術後については「全く痛みがない」というと嘘になる程度には痛みがあります。(手術中にはそのようなことがないようにしっかり麻酔をして行っています。)痛みが少ないように手術を行うことと、痛みが全くないことは別であり、また厄介なことに人によっても痛みは違う場合があります。

赤羽根医院でも肛門の手術は多数行っており、ここでは手術後に注意したいことや起こる可能性のある合併症について書いていきます。

1. 起こり得る術後の合併症

手術の直後-数日

ジオン(ALTA)手術の場合

注射のみで治療を行った場合、出血などについてはあまり心配いりません。痛みも通常はあまりありませんが、鈍痛のような痛みが出る場合があります。また、硬化療法に特有の合併症として、発熱や倦怠感、便がつかえて出づらい感じなどが発生する場合があります。

発熱や倦怠感については薬の刺激によるもので、通常は1日程度で改善するため、あまり心配はいらないのですが、2日以上続く場合は早めにご相談ください。また、こういったことが起こる場合があるので、注射の場合でも手術翌日から仕事などの予定は入れないようお願いしています。

通常の手術の場合

肛門の手術の場合、ジオン注射と比べるといろいろな問題が起こる場合があります。緊急度の高い順に書いています。

  • 出血

    排便時や術後数日間に少量の出血が見られることはあります。また傷からは少しずつ、うす赤い液体(浸出液といいます)が出てきます。これは肛門という部位の性質上、傷を清潔に保つことが難しいため、傷を開いた状態で手術を終わるためです。通常の手術と同様に傷を縫って閉じるとそこに膿などがたまり、傷の治りが悪くなる場合があります。このため、傷を開いたままで手術が完了となりますが、浸出液が多く出てくることになります。ただし、大量出血や止まらない出血があれば、すぐにご連絡ください。

  • 尿閉(にょうへい)

    一部の方では、手術後に尿が出にくくなることがあります。行う麻酔の種類によります。赤羽根医院ではこのような種類の麻酔については麻酔薬の量を少なめとすることで尿閉のリスクをできるだけ減らしています。また当院では、基本的には排尿を確認してから帰宅していただくことにしておりますが、帰宅後に症状が出ることも稀にあります。我慢せずに症状があればお知らせください。

  • 疼痛(とうつう)

    手術後-翌日ぐらいが最も痛みが強く、徐々に改善していきます。普段は痛くなくなっても排便時や座位で痛みを感じることがあります。痛み止めを処方していますので、我慢せずに使用してください。また、痛みが強い場合は痛み止めの使用が可能だったり、術後の傷に問題が起こっている場合があるので、遠慮なくご相談ください。

  • 排便の困難・便秘

    排便時の痛みを恐れて便を我慢すると、便秘が悪化し、再出血や痛みの原因になります。医師の指示に従って、整腸剤や便をやわらかくする薬を使用しましょう。特に「肛門のあたりまで便が来ている感じがあるのに便が出ない」といった場合は放置すると肛門に強い痛みが出る場合がありますので、早めにご相談ください。

手術後1週間以降に起こりがちな問題

  • 感染・化膿

    傷口に細菌が入ると膿がたまったり、発熱することがあります。肛門はもともと便が通るため、清潔に保つことは困難です。このため、当院で肛門の手術を行う場合は傷の一部または全部を閉鎖せず、膿や浸出液の逃げ道を作る形とすることが多いです。しかしそういった対策を行っても感染などは起こる時があります。痛みが強い場合などは早めにご相談ください。また、感染をさけるため排便後はしっかり洗浄し、清潔を保つようにしてください。

  • 傷の治癒の遅れ

    肛門はその場所と手術の特殊性から、通常の手術の傷より完治までの時間は遅めですが、それでも通常ならば術後の傷は1-2ヶ月程度で完治します。しかし、傷の状態や環境によりそれ以上かかる場合もあります。定期的な診察と処置が必要です。

2. 術後の生活アドバイス

  • 排便の習慣

    食物繊維を多く含む食事を心がけ、水分も十分に摂ってください。トイレは長時間いきまず、リラックスして行いましょう。

  • 排便後について

    排便後にはあまり強く拭きすぎないようにしてください。優しく拭うように拭きましょう。温水便座の使用も良いですが、水流は弱くして使用してください。

  • 入浴

    医師の許可があれば、温浴(ぬるめのお風呂)は血流改善・清潔保持に有効です。

  • 運動・仕事

    軽い散歩程度は可能ですが、長時間の座位や激しい運動は避けてください。お仕事の復帰時期は、仕事内容に応じてご相談ください。

  • 座り方の工夫

    ドーナツ型のクッションを使うと圧迫を避けられます。

  • 通院の継続

    傷の状態を確認するため、必ず指示された日に受診してください。

3. 緊急時に受診が必要な症状

手術後に以下の症状が持続する場合はご相談ください。これらの場合についてはすぐにご連絡いただいたほうが良いものがあります。手術後に緊急連絡先の番号を渡しております。夜間、休日でもできるだけ対応いたしますので早めにご相談ください。

  • 激しい出血が止まらない
  • 強い痛みが持続する
  • 38℃以上の発熱がある
  • 排便や排尿ができない

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