赤羽根医院

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当院からのお知らせ

広がる予防医療-最近接種が始まっているワクチンのお知らせ

2024.06.09

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当院は主に健康保険を用いた医療を行っている医療機関ですが、保険医療でカバーされない領域に「予防接種」があります。
予防接種は、特に赤ちゃんやお子さんへの予防接種は無料で行われるため、あまり意識されないことも多いかと思いますが、自費診療です。
これは効果がないという意味ではなく、日本の健康保険は病気の治療に対してのみ使用することができ、予防には使用できないためです。

予防接種はもともと様々なものがありますが、近年人間の免疫に対する研究の進歩により、これまで作ることのできなかったワクチンが作られるようになってきました。
風邪などのコロナウイルスについては様々な問題があり(これまでは重症化する事があまりなかったこともありますが)、
新型コロナウイルスに対するワクチンは開発からわずか数日で基本構造が完成したとされています。

ただし、特に近年開発されたワクチンについては効果は確かなものの、開発費が高くなっているため、いずれも高価な傾向にあります。自治体からの補助のあるものもありますが、費用と効果をよく考えて接種を受けて下さい。

子宮頸がん(HPV)ワクチン

HPVワクチンについては以前に他のページでも解説していますが、子宮頸がんや、中咽頭がん、肛門がんの原因となることがわかっている、ヒトパピローマウイルスというウイルスを予防するワクチンです。このウイルスはコンジローマといういぼの原因になるのですが、もっとも厄介なものは
細胞の癌化を誘導する厄介な作用を持っており、子宮頸がんについては特に20-40代の女性がかかり、子供を残してなくなったり、子宮を切除することとなって妊娠できなくなるなど、社会的影響の大きいがんですが、予防接種を行っておくと(9価ワクチンの場合)9割程度予防できることがわかっています。
高価なワクチンですが、女性の場合は定期接種であり、小学6年生から高校1年生の間であれば無料で接種できるためそちらを行っていただくのがおすすめです。
肛門がんや中咽頭がんを予防したい男性や、打つ機会のなかった女性(平成9-19年度生まれの女性は2025年3月まではキャッチアップ接種の対象です。)は自費での接種を行っております。
このワクチンは一度HPVに感染してしまうと効果が低下してしまうとされていて、基本的には早い段階で接種したほうが効果が高いことはわかっており、9歳から接種ができますが、40歳以上になるとあまり効果がないとされています。

費用 当院ではシルガード9を採用しています。 1回 27500円(税込み)で、3回(15歳以下の方は2回)
となります。自費で接種を受けられる方は費用と効果をよくご検討下さい。

シルガード9 1回 27500円(税込み)で、3回(15歳以下の方は2回)

RSウイルスワクチン

これまでは赤ん坊がかかる病気として知られていたウイルスです。成人にとってはただの風邪であると、最近まで考えられていたのですが、特に高齢者がかかった場合、意外に大きな後遺症を残すことがわかってきました。比較的高い確率で細菌性肺炎を合併したり、治癒後も呼吸機能が低下するなどの後遺症を発症するとされており、特にCOPDや心臓病、糖尿病などの合併症を持つ方は注意が必要です。
2024年現在ではさだまさしさんが出ているテレビ広告で認知度が上昇しつつあり、当院でも発熱外来で「RSウイルスを検査してほしい」などと言われることも増えてきているのですが、このウイルスは病気にかかってしまってからではできることがありません。検査については、大人の場合は偽陰性(RSウイルスに感染しているのに検査で検出できない)が8割以上であり、保険適応自体もありません。また、そもそも治療薬もありませんのでRSウイルスと診断されても基本的には寝ているだけです。
RSウイルスへの対策はワクチンを接種して予防するしか手立てはありません。65歳以上の方が接種の対象であり、接種後の有効期間は現在のところ2年程度とされていますが、まだ新しいワクチンでのため、どれぐらい効果が持続するかは現在も試験中です。実際にはもう少し長い期間で予防効果があるかもしれません。
接種費用は26400円(税込み)です。

アレックスビー 26400円(税込み)

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は子供の頃に水ぼうそうにかかった方の免疫力が低下してきた時に起こる病気です。水ぼうそうのウイルスは他のウイルスと異なり、病気が治っても体の片隅に隠れ潜んでいます。
ウイルスが隠れているのは神経という痛みや感覚を伝える器官の中です。
ウイルスが神経の中で活動をするのでピリピリした痛みが出るのと神経の走行に沿って(体にできる場合には背中からお腹へ帯状に)水ぶくれのような発疹ができるのが特徴です。上半身にできることが多いですが、顔や頭、肛門の周りなどにできることもあります。

通常、ウイルスを退治する薬を飲んでもらったり軟膏をつけたりして治療を行いますが、発疹自体は良くなっても神経の痛みは長く続く場合もあります。(ウイルスが退治されてもウイルスが暴れた後の神経に損傷が残るためだとされています。びりびりとした痛みが長く続きます。)
また、帯状疱疹を一度起こした後に、すぐにまたなるという事は多くないのですが(通常は帯状疱疹を起こすことによって水痘のウイルスに対する免疫が強化されます)、人によっては何度か繰り返す事もあります。
今までも水ぼうそうのワクチンはあったのですが、帯状疱疹を発症するような年齢の方では効果が薄く、5年程度で効果が低下してしまうことが知られていました。
新たに開発されたワクチンは添加物を改良することによりしっかりとした免疫をつけることができるようになっています。また化学療法中の方や免疫抑制剤を使用している方など、生ワクチンを使用できなかった方にも使用することもできます。

シングリックス 一回22000円(税込み) で2回 50歳以上の方は補助の出る場合があり、その場合は一回11000円(税込み)です。

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルスに対するワクチンは無償にて複数回の接種が行われていましたが、ついに有料となってしましました。
やはり開発費がかかっていることもあり、実際に有料化してみると中々のお値段で、びっくりしてしまいます。
ただし、これまでに接種を行っていない人はもちろん、接種を行っている方でも最後の接種から2年程度は経過している方も多く、そういった方は抗体価が低下してきている可能性があります。
当院での受診状況を見ても特にゴールデンウィーク後には感染者が増加しており、また後遺症のご相談なども相次いでいるため、無視できない状況が続いています。
当院では16500円(税込み)にて接種を承っています。
高齢者の方は9月ころより自治体の補助が始まるという話もあるので、それを待つという選択肢もありますが、前回の接種から長い時間が経っている方、様々な病気を持っている高齢者の方などは接種をご検討下さい。

コミナティRTU 16500円(税込み)

新型コロナウイルスワクチンについては現在予約無しでの接種を行っておりますが、その他のワクチンについては取り置きが必要ですので、事前の連絡をお願いいたします。

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